一軒家の外壁塗装における「無機塗料」の真実
火災保険適用のルールと失敗しない選び方
「外壁塗装をするなら、一番長持ちする塗料にしたい」「火災保険を使って安く工事ができると聞いたけれど本当?」
一軒家をお持ちの方にとって、10年に一度の大きなイベントである外壁リフォーム。特に近年注目されているのが、圧倒的な耐久性を誇る「無機塗料」です。
しかし、高性能だからこそ価格も高く、施工には高度な技術が求められます。また、火災保険の活用については誤った情報も多く出回っており、注意が必要です。
この記事では、外壁リフォームのプロが、無機塗料の特徴から火災保険の正しい申請方法まで、事実に基づいて徹底解説します。
結論 この記事の要点
- ✔ 無機塗料は寿命20年以上。メンテナンス回数を減らしたい一軒家に最適。
- ✔ 「割れやすい」という弱点があるため、揺れやすい外壁材には不向きな場合がある。
- ✔ 火災保険は「災害による破損」にのみ適用可能。「経年劣化」は対象外。
- ✔ 保険金で「原状回復費用」をカバーし、差額を自己負担して無機塗料へグレードアップするのは賢い方法。
1. 無機塗料とは?最強と言われる理由と成分
無機塗料(むきとりょう)とは、セラミックやケイ素などの「無機物」を主成分として配合した塗料のことです。
本来、ガラスや石などの無機物は紫外線で分解されません。この性質を塗料に応用することで、従来のアクリルやウレタン、シリコンといった「有機塗料」とは一線を画す耐久性を実現しています。
【注意】100%無機物ではありません
石やガラスをそのまま壁に塗ることはできないため、接着剤の役割を果たす「有機樹脂」を混ぜて作られています。正確には「無機有機ハイブリッド塗料」と呼ぶのが正しい理解です。この配合バランスが各メーカーの技術力の見せ所となります。
2. 無機塗料のメリット・デメリット
メリット:メンテナンスの手間が激減
最大のメリットは20年〜25年という圧倒的な耐用年数です。一般的なシリコン塗料が10年〜12年で塗り替えが必要になるのに対し、無機塗料はその倍近く持ちます。
1回の工事費用は高くても、30年〜40年のスパンで見ると、足場代や人件費を含めたトータルコスト(ライフサイクルコスト)を安く抑えることができます。
- 超耐候性:紫外線や雨風に強く、チョーキング(白亜化)現象が起きにくい。
- 低汚染性:親水性が高く、汚れが雨と一緒に洗い流される。
- 不燃性:無機物が主成分のため燃えにくい。
- 防藻・防カビ:カビやコケの栄養分となる有機物が少ない。
デメリット:ひび割れリスクと価格
無機塗料の塗膜は非常に硬いです。これが「汚れにくさ」を生む一方で、「ひび割れ(クラック)」のリスクを高めます。
木造住宅など、気温や湿度によって建物自体が収縮・膨張する素地の場合、硬い塗膜がその動きに追従できずに割れてしまうことがあります。
- ひび割れしやすい:サイディングの目地部分や、動きの大きい壁面には不向きな場合がある。
- 価格が高い:シリコン塗料の約1.5倍〜2倍の価格相場。
- 職人の腕が必要:施工難易度が高く、実績のない業者が塗ると本来の性能を発揮できない。
3. 塗料別比較表(寿命と単価)
代表的な塗料の種類と無機塗料を比較しました。初期費用だけでなく、次の塗り替え時期(耐用年数)を考慮して選ぶことが重要です。
4. 火災保険を活用した外壁塗装の仕組み
「外壁塗装に火災保険が使える」という話を聞いたことはありませんか?
これは半分正解で、半分間違いです。火災保険は「火事」だけでなく、台風や強風、雹(ひょう)、雪災などの「自然災害による損害」を補償するものです。
しかし、単なる色あせや経年劣化には適用されません。
○ 保険が下りるケース
- 台風の飛来物で外壁に穴が開いた
- 強風で屋根の一部が剥がれた
- 雹(ひょう)で雨樋やベランダが破損した
× 保険が下りないケース
- 単なる塗装の色あせ・剥がれ
- チョーキング現象(白い粉がつく)
- 施工不良による不具合
賢いリフォームプラン:保険金 + 自己資金
もし台風などで外壁や屋根の一部に損害が認められ、保険金(見舞金や復旧費用)が支払われた場合、その使い道は原則自由です。
おりた保険金を「足場代」や「下地補修費」に充て、浮いた予算に自己資金を少し足して、通常の塗料から無機塗料へグレードアップするというお客様が増えています。
「実質負担を減らしながら、家の寿命を延ばす」最も賢いリフォームの方法です。
5. 注意!悪質業者と施工トラブルを避けるために
無機塗料と火災保険は、どちらも専門知識が必要です。そのため、ここにつけ込む悪質業者が存在します。
⚠騙されないためのチェックリスト
- 「火災保険で0円で全塗装できます」と断言する業者は危険(保険金は査定次第であり、全額保証は嘘です)。
- 「オリジナル無機塗料」を強く勧めてくる場合は注意(大手メーカー製でない場合、品質保証が曖昧なことがあります)。
- 「申請代行手数料」が高額(保険金の30%以上など)な契約を迫る業者には依頼しない。
無機塗料を選ぶ際は、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントなど、信頼できる大手メーカーの製品を使用する業者を選びましょう。
また、火災保険の申請は、建物構造を熟知したプロに調査を依頼することで、見落としがちな被害(屋根の上の小さな割れなど)を正しく報告でき、適正な保険金を受け取れる可能性が高まります。
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